静岡方面に行く用事があったので、ついでにトヨタ東富士工場に行ってきました。
行ってみたら、物凄い広い場所で驚きました。
(トヨタ自動車東富士工場とは)
東名高速道路 裾野インターチェンジを降りたら周辺は全てトヨタのエリアでした。これだけ広い場所ならそれはもう研究都市くらい造れるだろうなと思いました。
それくらい広かった…。
この東富士工場は1967年にできたそうです。
当時はモータリゼーションで車の市場がどんどん伸び続け、しかも国際市場での日本車の競争力も高まっていた事は私でも解ります。
でもいくら市場が拡大する一方とは言え、当時は高速道路も今よりも少なく、舗装されていない道路も珍しくありませんでした。運転免許を持っていない大人だって今ほど珍しくありません。
そんな中、これだけの広い工場を建設する事は相当に大きな決断がないとできない事だったろうなと思います。
その意味でトヨタ自動車は当時から本当に先見性のある会社だったと言えます。
(そして研究都市へ)
この工場は今年で役割を終え、生産ラインの殆どは東北に移動してしまうそうです。
報道にもあるように、
「報道1https://www.j-cast.com/2020/01/11376918.html?p=all」
「報道2https://dime.jp/genre/893108/」
「報道3https://dime.jp/genre/893108/」
この工場の跡地を利用して、トヨタは研究実験都市を作るそうです。
沢山の企業や研究機関に参加してもらいながら、CASE、AI、パーソナルモビリティ、ロボット等の実証を実施。住民も関係者を中心に多数の人が実際に生活する予定。
と、とても面白くて新しい事が始まりそうです。
(ライバルはそれでもいる)
これから自動車産業は新しい時代に入ると言われています。
思いつくだけでも、自動運転や排出物ゼロがででてきますし、さらにインターネットと連動して「人を運ぶ以外の新しい」可能性が広がっていくと報じられています。
これらの研究実験を進める為にはかなりの充実した設備がないと海外勢との競争には簡単に勝てない事は素人でも想像ができます。
各省庁が張り巡らせた網の目のような規制をクリアしながら従来の設備や屋外、施設外で実験する事は相当に大変な筈です。いろいろな監督省庁に交渉、折衝、調整をしている間にも時間はドンドン過ぎ、情報はドンドン漏れていってしまう事でしょう。怪しげなフィクサー気取りの人物が表れて「政治や行政との交渉を肩代わりしてやる」とか言ってくるかもしれません。なぜか海外の競争相手に有利になるような圧力をかけてくる権力者だっているかもしれません。
その点、自前の研究都市があれば、そんな事を気にせず様々な実験ができる筈です。
ここ東富士(裾野)に研究施設を作るメリットは計り知れないと想像します。
先日アメリカのテスラがついに時価総額でトヨタ自動車を追い越してしまいました。https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL02HN1_S0A700C2000000/
何とかこの工場跡地の後につくる研究都市「Woven City」(ウーブン・シティ)」を使ってトヨタも日本代表として頑張って欲しいものです。
終わりに
と言いつつちょっと思うのですが、今後他の自動車メーカーはどうなっていくのか少しだけ心配になってしまいます。
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